bowmoriです。
GW前のことです。
九州の宮崎県にお住まいの方Tさんからお電話をいただきました。
「ご先祖の何人かが本昌寺で供養されているらしいので調べてほしい。昔はお墓もあったらしい。ついては今度、京都へ行くのでおまいりしてお経を上げてもらいたい」とのお話でした。
数霊位の俗名と没日、法号(戒名)をお聞きしてお調べした所、確かに該当する方がおられました。しかし、墓石の特定はできませんでした。
そして、先日、娘さん二人と御一緒におこしになられました。
「おじいさんから聞いた話だと寄せ墓のようになっていたらしいが、墓石は確かにあったらしい。それにワカサヤがどうとか言っていたような...」
その方のおじいさんがおまいりされたのは昭和30年代との事、今の住職の祖父の代です。
おまいりして当時の住職(祖父)と色々な話をし、本昌寺に一泊されたそうです。
「寄せ墓」…無縁墓を集積している場所かと思い再度調べましたが、該当する墓石は見つからず...
「ワカサヤ」?若鞘?、輪傘や?、若サヤ? んん〜、何の事か....???
取りあえず、お持ちいただいた過去帳とお寺の過去帳と照らし合わせながら当寺でご供養させていただいた霊位を調べ、ご先祖、ご先祖のお世話をされていた方々、と、さらに数霊位が判明したので、あわせて本堂でお経をあげさせていただきました。
お経を終え、玄関までお見送りしている最中、住職が、ハッと閃きました。「ワカサヤ.....若狭屋!!!」
「若狭屋」だ!墓石!!見覚えがある!
文章では上手く伝わらないかもしれませんが、本当に仏様、ご先祖様のお導きがあったとしか思えないような一瞬の閃きでした。
急いで墓地に行くと「あった!」
「Tさん、こちらのお墓です!」
.....Tさんのご先祖様のお墓は東の壁際にひっそりとありました。古く、割れも入った竿石が3つ、寄り添うように佇んでいました。連絡が取れなくなり、半ば無縁墓石のような形で置かれていたようです。
墓石には先祖累代一門乃霊位とあり、計25霊位の法名が刻まれていました。
側面には「若狭屋定次郎」、「若狭屋市左衛門」
これには、一同、ビックリ。
改めて、墓石の前で読経、お題目を御一緒にお唱えさせていただきました。
Tさんは、「高齢で病気でもあるので心配だったがおまいりに来て本当に良かった…生きているうちにまたおまいりさせてもらいたい。本当に本昌寺に来て良かった!」
娘さんたちも、「来た甲斐があったね!」と喜ばれていました。
住職もとても感激したようでした。
今回、そして前に旭川からお越しになったご夫婦の件を通じ、お寺ってすごい力があるのだな、と思いました。
お寺という場所を通じて、自分につながるご先祖や有縁の方々とつながることができる喜びの世界があるんですものね。
お寺というのは、今を生きる「いのち」と、今の「いのち」につながるご先祖様の「いのち」の絆、ご縁を確認出来る大切な場所なんだ。と改めて思いました。
